その他道具
イントルーダー
恵想が祠木宅へのクラックで使用したハッキングシステム。
このバイザーと携帯端末、侵入用任意起動性マイクロカメラマシンの一式で構成されている。
元来、こういった方法での情報収集は「反権力」の得意とするところであり、特に戦団の片割れ「五派評議会」の技術力は権力のそれを凌駕する勢いもある。
が、彼らがその全てを有効に活用できないのは、祠木のようなSが組織全体に浸透しているからである。
このシステムの脅威的な点は、三沢エシュロンの干渉を一切受けない点である。
またこういった高度な技術は、一般の専門誌を通じて民衆に広く伝達される。そのことが警察機関の情報傍受へと直結するからである。
「イントルーダー」の登場により、権力は立法措置でこれに対処しようとしたが、市民団体とマスコミの激しいバッシングにあい、これを却下した。
このことに「五派評議会」の暗躍があったことは想像に難くない。
ハイシエラ Jトーク
祠木の使用するPC。
「秋津列島解放戦団」メンバーとして使用しているもの。
民生機との違いは殆どない。また、機密情報は全て紙媒体で管理されているため、組織におけるPCの重要性は「通信」という機能を除いてあまり高いものとは言えない。
米アンドア社のハイシエラモデルは、通信機能とカスタム性に優れ、全世界のハイエンドユーザーに好評を博している。
合衆国と評議会連邦との技術合戦で常にその先端を行くのが、このハイシエラであり、当面はその独走を食い止めるモデルが出現することは無いと言われている。
GZ−505
祠木の使用する携帯。
モニター周りにジョグダイヤルが設置されており、使い慣れればかなりの速さで諸作業をこなすことができる。
また、PCとの互換性を有し、直接インターフェースに繋げることでデータのやりとり、通信機能の拡大等を提供する。
M-358
水葉の使用する携帯。
みかかコミュニケーションシステムズ社製。
半透明の両面モニターを採用。