広場
(男、周りを見回す)
さっきの仮面の男いねーな
(空から聴こえる声)
おまえは<扉>を
みつけなければ
ならない。
お前の今いる世界は夢だ。
おまえは、さっきまで起きていた。
そう、4時間14分前の0時13分に読んでいた読みかけのコミックを再び、読もうと起きていた。
4時27分12秒。しかし、その次の瞬間におまえは蘇えった。
人間はいつも気つかないうちに眠る。
人間誰であっても「今、眠る」ことはできないのだ。この先の未来でそれは可能になるかもしれんが。
ぶっはははははははははははは
くくく。分かりやすく言うと、
ひとはみんなねむるときに夢をみている。
つまり、現実と夢の対比。
現実だけがすべてではないということだ。
もしも、夢が記憶できるのなら、
それ=(イコール)現実になるのだ。
また、違う現実にね。現実もそうだ。記憶できるから、現実であり、記憶ができなければ、もはや現実は存在しない。
人間に1番大切なものは?と聞かれれば、
愛や、金や、権力や、学歴や、環境や、金、家族ではなく・・・
<記憶>なのだ。
すなわち、記憶を得ることができない人間はもはや・・・
(男)
なっげーつうの
(空から聴こえる声)
失敬(しっけい)。失敬。んじゃ
(男)
まてまて、んでどうなったわけさ
(空から聴こえる声)
これはゲームに近い。現実もゲーム。
すべてはゲーム。